GREEN FORTUNE
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山本由香  Yamamoto Yuka

スウェーデンのストックホルム在住。
デザインライター及びコンサルタントとして、ウェブを通じて新しいデザイン情報の発信や北欧系の雑誌に寄稿したり、デザイナーやデザイン企業を日本に紹介している。
著書に「北欧スウェーデンの幸せになるデザイン」と「北欧スウェーデンのかわいいモノたち」。
「身近にいつもグリーンのある暮らし」

グリーンフォーチュンの2人に初めて出会ったのは2005年のストックホルム・ファニチャーフェアの会場でした。小さなブースに未来のアーバン・カルティベーションのアイデアを展示し、その中に置かれた観葉植物が元気に育っている白いポットが印象的でした。

「これは誰でも簡単に植物を育てられる水耕栽培キットなんです。僕たちのコンセプトは、都心にもっとグリーンを、アーバン・カルティベーションです。」
その時はあまりピンと来なかったのですが、どこにもない新しいコンセプトという印象だけを強く残してパンフレットをもらってきました。

 その後彼らの白いポット、ストリームガーデンと再会したのは、北欧のオンラインショップでした。サイト上でいちばん人気だという商品がストリームガーデンだったのです。そしてストックホルムにオープンしたばかりのファッションブランドFilippaKのコンセプトショップeaseにプラントウォールを設置したという話しを聞き、さっそく見に行きました。そこで再会したのがグリーンフォーチュンの1人であるハンスです。

 このプラントウォールを一目見た時は本当に衝撃的でした。壁一面に元気いっぱいに育つグリーン。そのどれもがみずみずしくてフレッシュなのです。室内にいることを忘れさせ、まるで森の中にいるような気分になりました。ショップで働く人々も、すごく体調がいいし、こんなところで仕事ができて幸せ、と言っていました。

 グリーンフォーチュンの出資者であり、著名な経済学者のシェル・A・ノードストレム氏が力説するように、彼らの魅力はアーバン・カルティベーションというコンセプトにあります。ストリームガーデンはその一例です。人々はますます都会に集中しますが、どんな便利な暮らしの中にいても、自然とのふれあいは人々にとって欠かせないことです。アーバン・カルティベーションのミニチュアであるストリームガーデンのおかげで、都心のアパートに暮らしていても自然とのふれあいが簡単にできるようになりました。

 私の暮らすストックホルムは、ちょっと外に出れば公園や湖があります。車を10分も走らせれば森に到着します。それでも家の中にはいつも元気なグリーンがある、そんな暮らしが当たり前になっています。私はよくシソや三つ葉をベランダのポットで育てますが、これからはストリームガーデンを使って育ててみたいと思っています。
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